詰め込み杉

なんだか人間って色々詰め込んでます。定期試験でも慌てて詰め込むし、受験勉強はもちろん詰め込むし、宿題だって今頃になって「あわわー」と詰め込む。大人になっても資格試験受けようとして詰め込むし、英語力付けようとやり方も深く考えずに詰め込むし、もっともっと凄い力を手に入れようと無為に詰め込んで、東京では満員電車にも詰め込むし、オッサンたちは雀荘で積み込むし、、、いやおい
とかくレベルを上げようとして努力を始めるとついつい人は詰め込みに走ってしまいます。だってその方が努力量も成果も見えるし、何と言っても「頑張ってる」気になれる。大抵は上手く行ってないから必死に詰め込むんだれど、これが落とし穴だと今更ながら気がついた。だらっとするわけではなく、サボって一服するのでもなく、ちょっとだけ詰め込むのをやめてみる。
目を血走らせながら必死になってディスプレイの文字を追うのを止めてみる。複数の本を開いて、転々としながら読むのを止めてみる。クルマの中でpodcastで英語ばっかり聞くのを止めてみる。
代わりにゆったりと今日の目標を考えながら、本を全て閉じて、クルマの中では80年代の大好きだった曲をかけまくってみる。 おお!
その途端に見える見える。辺りがよく見える。なんという綺麗な夕日、何と言う奇麗な夜景、何と言う美しい山々、、、そして何より、そうした物が見えてくると、出てくる出てくる。自分の中から今まで枯れ果てたようになっていたやる気とアイディアと遊び心と気合いと笑いと大声と空腹とかなんだかいろんな物が出てくる。
・・・詰め込んでばかりいると本当に物が見えなくなる。そして何よりも自分が出てこなくなる。見えなくなってしまう。なくなってしまう。そんな危険な状態になってそれでもまだ焦って詰め込んでしまう。そんなことを思い知った今回のスランプでした。今回のは本当に良いスランプだった。