読書すとらてじー

予想通り、文法関連のところはやる気が・・・スピードが鈍りまくってる。とばしちゃおうかなー、、、とも思うのですが、結構ちょこちょことためになる哲学もあるのですよね。
しかし良い本だと思います。SICPとかが基本的に「魔法」を扱っている(よおく考えてみればわかるんだけど、それ考えたあんたは化物ですか? という感覚)のに対して、この本は地に足がついた、というか人間の所行が書き綴られています。泥臭い話。どうやったら自分が出してしまうであろうカスコードを見つける事ができるか? どうやったら思考を大爆発させずに押さえ込む事ができるか、そういう話、哲学、技術、慣習、Kata、そんな感じ。
Bjarne Stroustrup氏(いやあえて師と書きたい)の人となりもなぜか他の本よりも濃厚にちりばめられていて、C++の知識、というよりも、それ以上たくさん「得る」ものがある本です(もちろん「ォイ!」も沢山あります)。
実はこの本を読んでから、ちゃんと仕様を切らずに適当に書いたお仕事コード(非C++、、、というかソフトウェア以外もあったり)でも、「あれ?! 一発で動いた!?!?」という経験が増えてます。結構不思議なんですが、そういう違った意味での神通力を感じる本ではあります。もちろん人によるのでしょうけれども、僕のような基礎ができていないだらしない人間にはぴったり(Mr.Sもそういう人なんじゃ?と言ったら怒られるかな)。

Programming: Principles and Practice Using C++ (Developer's Library)

Programming: Principles and Practice Using C++ (Developer's Library)

もちろんSICPも素晴らしい本です。スゴい人たちのお話になんとかついていける基礎体力と、工学(いやひょっとしたらそれ以外も)全般における「抽象化」という(弱い人間だからこそ必要な呪文のような存在*1である)スーパー技を手に入れる事ができます。どっちが先が良いのかなー?はハゲシク人によりそう。僕は S -> P の順がとても体にあっていたようです。

*1:ふとBastard!を思い出してしまった