QuickDrawのコード公開

Computer History Musium にて MacPaintと QuickDrawのコードが公開されてます。
http://www.computerhistory.org/highlights/macpaint/

LisaおよびオリジナルMacの描画の基礎であるQuickDraw&初の本格的なMacソフト MacPaintの開発者 Bill Atkinson(右)は

この他にもHyperCardも一人で作り出してしまったバケモノ的ハッカーです。僕を含めたグラフィックス大好き人間にとっては完全に神様です。
彼の独創的かつトリッキーなアイディアとMC68000というチップの直行性の高さから、非常に neat! な技の数々。スプライトも持たないMacintoshでもビックリするような速度での描画や、レスポンスの良さを実現したのも彼のコードのお陰だそうです。
# このあたりは以下が詳しいです

レボリューション・イン・ザ・バレー ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏

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ちなみに、MacPaintの前身 SketchPadはBillがLisaGraf(QuickDrawの前身)に新しい機能を追加するたびにみんなに見せびらかす手軽な手段として発展していったようです(笑)。全てが楽しい!と「ねえねえ見て見て!」でできている仕事って良いなあ。憧れます。

丁度僕がコンピュータで本格的に遊び始めたのがSharpX68kだったのですが、このX68kのwindow-system "SX-Window"がまたリソースなどの考えがMacOSを相当意識した作りになっていました。当時あまり資料が無かったのと、周りの人が「これ買うと良いと思うよ!」ってInside Macintoshを進めてくれるもんだから(こんにゃろめどもw)つい買ってしまい読みふけりました。そういった意味もあってスゴく感慨深ーい。
本当に僕たちにとっては神のコードなのですね。
基本僕の頭の中のアセンブラ脳は68000系がネイティブですので懐かしくて楽しくて読みふけってしまってます。

当時はpascalがメインだったんだなーとか、これが伝説の楕円コードか!とか、おおこれがSteveが粘着して追加した(結果大成功した) RoundRectか(RRects.a)!とか、おお、こんなところ(angle from/to 傾き変換)にも継続呼びが!とか MQVEから MOVEに変換するだけの変なpascalコード(FixMov.p)とかで???になったりとか結構楽しいです。