謙虚と傲慢

このように経験という要素一つ取ってもいろいろな意味があり、さらにその経験というのは正しい知識と技術に裏付けられていなければ何の意味もないどころか、ネガティブな効果を発揮することさえありそうな気がします。
これと同じような説明が、知識とか技術の要素についても可能だと思います。経験・技術を伴わない知識は現場に適用できないし、知識・経験を伴わない技術は変化に適応できません。

す、鋭い。流石に。知識偏重も危険だけど、経験偏重も同様に「思い込み・慢心」の危険があるんだね。
所詮、知識も経験もどちらも同じレベルの「情報」でしかなくて、本当に大事なのはそれを(より)正しい(と思われる)行動に移すための「智恵」と「度胸」なんだ、とか思った。
この「智恵」と「度胸」って、得るための一番の方法はやはり「謙虚」なんだと思う。奇しくもハッカー三大要素の一つ「傲慢」とバッティングしているように見えてさにあらず。「謙虚」であるべきなのは結果(自然)に対してのみで、他人に対しての態度とは関係ないんだと思う(対人関係でも謙虚であるほうが得することは多いような気もするけども・・・)。決して自己の判断に満足せず、常に考え続けるということ。

どんな分野でもそうだけど、未知や経験不足の対象だけでなく、既知や経験豊富な対象に対しても常にギアをニュートラにするようにしている人ってどんなフィールドでも力強く、印象的な人が多い気がする。