ブレスター

昨日会社の人を使ってブレスターを試してみた。僕自身も完全に理解できていない中での半手放し運転だったため、一部進行がスムーズに行かなかった部分もあって反省。もっと骨の髄まで理解してからやればよかった。
1.まず「役割」を決定する。役割はヨリヨクさん(場の雰囲気をより良く。批判禁止)、トッピさん(トッピさ歓迎)、リョウさん(質より量)、ビンさん(他の人に便乗)、の4つでブレスト4ヶ条(?)をそのまま体現した形になっている。人数が9人いたので、二人ずつ4チームに分けて、自分はジャッジとして参加してみた(後から考えるとこれが一番失敗だったかもしれない)。
2.テーマを決める。できればもう少しみんなにも考えてほしかったのだけれど、全員「やらされている」感がぬぐえなかったよう。
「歯ブラシが頻繁に減るので云々」のテーマになし崩しに決まる。
3.ブレスターの説明書には(1)クイックルールと(2)本格ルールの二種類が書いてある。本格ルールは、TOIカード(着想の種になる質問カード)、役カード(各役割に応じた条件カード)全てを使う。クイックルールは最初TOIカードのみで、2ラウンド、3ラウンドと使うものを増やしていく。今回はクイックルールでやってみる。ちょっと困ったのが「批判禁止」の中でテーマと違う事を言ってしまった人に「今のアウト」というのはどうしよう?という部分。今回はジャッジがいるのでジャッジ権限で「今のはテーマとは違いますね」とダメだしすることにした。本来ブレストでは軌道修正をするにとどめるんだろうけど、今回はゲームを面白くするための処置。

やってみると、まあいつもの通りみんな最初は消極的で、「言われたからやる」感がぬぐえなかったんだけど、徐々にネタが尽きてくるに従ってみんな真剣に考えるようになってくる(夢中になってきたのだろう)。その結果、結構面白い意見が出てくる。「歯ブラシを長持ちさせる」という意見からは外れているんだけど、磨くごとに音がなる「音楽歯ブラシ」とか、波をうちながら接触部分を最小にする「ウェーブはブラシ」とか。
残念ながら1名だけ「とりあえず言えばいいんだろう」みたいなノリでやっている人がいた。こういう人は、全員の足並みを乱してしまうので、別チームに分けるなどしたほうが良いかもしれない。これは本当のブレストでも同様かも。空気読めないのはまだ良いが、空気汚す人は抜けてもらったほうがいい。このあたりはブレスト経験値の高い人の意見を聞いてみたい。

そんなこんなで、うまくいったりいかなかったりしながら、3ラウンド目でようやくやり方とか効果が見えてきた感じ。しかし、業務時間中に行うにはこれが限界だった。みんなかなり疲れてきてたみたいだし。けれども、また機会があればやってみたい。できれば、もっと物事を素直に楽しめる人材を集めまくってやってみたい。
でも、ちょっと思った。素直に楽しめる人材=このゲームを本当に楽しめる人材であれば、このゲームで練習するまでも無くすぐに効果的なブレストができるんじゃないか? 結局、知の時代における仕事力ってすなわち、どれだけ「物事を楽しめる人材であるか」ってことであるような気がした。他の人はどうだったか知らんが、僕にとっては有意義な時間となった。今後の僕に影響を及ぼしそう。