現在スワップアウト中

復活すると書いておいてまたストップ。というか最近は本業ではしょうもない落穂ひろいばかりで、プライベートでは子供かわいいで遊んでばかり。という馬鹿のくせにサボるから本当に馬鹿という残念。
このままじゃ、、、とか奮起、するほど殊勝な性格はしていないのですが、それにしても、そう、よくいうじゃないですか、スランプに陥ったらまずすべきことは
掃除じゃ
という神の啓示を受けたり受けなかったりで、なんとかお部屋片付けよーかなー。

はじまり

とか思っていたところに都合よく、「なんとなく以前に買ったけど」なScanSnapのS1300があるのを思い出しました。これね。。。最初は喜んでいたのですが、秋月の説明書とかだけスキャンして「わー便利ー」とそこで満足して放置。もったいない。
おーこれだ! 大量にある自宅内の雑誌類とか、取っておくほどじゃないけど捨てるのもまたもったいないなあ、とか思っていたクラスタの整理をしてしまおうとか考え始めました。コンパクトなのにそこそこ高速。しかしとにかくかわいい。

FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300

FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300

カバーをあけると自動的にスイッチが入ったり、パワーライトが美しい青色だったり、スキャンボタンワンタッチでスキャンが始まったり、上下方向自動検出(これはソフトが優秀なだけですが)、と大変オモテナシが美しく、僕のお気に入りだったりします。机に置きっぱなしにしてもまったく気にならないタイプですね。

裁断機

なんで前はストップして自炊にまでいたらなかったか?というとこの「裁断」が問題だったわけです。ちゃんとした機材がないとこの裁断の心理的障壁度が高すぎて、なかなか先に進めないのです。
というわけでなんか買おうかなーとネットを調べると、やれPKがいいとか、中国製がよいとか、CARLがいいとか、いろんな事言う人たちでちゃんこ鍋。結局どれが良いんの?
と悩んでいたのですが、どうも上からギロチンなタイプはよれてズレそうだし、馬鹿でかくてデザインもカッコ悪い。さらに小さい子供がいる家にはちょっと恐ろしい子。やっぱり僕にはスライド式がよく似合う。つーわけでCARLをサッサと買おう、と。思ってたんですけどね。。。近所のホームセンター行ったら、これ、
[rakuten:kenko-academy:10134026:detail]
が売ってて、ここでいつもの悪いケチ根性が出てしまって少しの間も待てない病が出てしまい、すぐに買ってしまいました。(あくまでCARLを体験するまでは、ですが)案外こんな安物でも、手間を厭わず、技を駆使すればなんとかなってしまう! と感動の瞬間です。

いざ裁断

流石にA4サイズの雑誌200頁を一片にぶった切るのはギロチン式じゃないと無理です。ここで本来ならば裁断機に掛ける前にいくつかの小さいサイズにあらかじめ捌くわけですが、当時の僕はそんなことまったく知らず。強引に一冊乗っけて無理やり押さえつけては切りつけてました。これは最悪です。スライドタイプの裁断機は原理的に、スライドする刃の半径以上の物は切れません。したがってどんなにがんばってもそのサイズまでしか切れないわけです。しかも、NRCの場合は原稿押さえのステイが回転して押さえつける形になっているため、この方法だと最初のほうのページと、後のほうのページで角度ができてしまう!わけです。
しかし、実は雑誌ごときの自炊の場合、これはあまり問題になりません。雑誌は背表紙の糊から本文までのマージンが非常に大きいので、表紙と裏表紙を除くと、基本的に多少のずれは誤差になるから、です。
問題になるのは、この方法の場合、一度で切れたページを取り去った後に、少しずらして裁断するため、どうしても小さな細いゴミが大量に発生してしまうことです。部屋中が細かいごみだらけになるし、刃がゴミを噛んでしまい、すぐに切れなくなる。また、スキャナ内部にもゴミがたまりやすくなり、切り口も不完全な切断が多くなります(スキャン時にジャムる)。
逆にこの方法が良かったことは、どうしても小分けになる+ちゃんと切れてるかをいちいち確認する、のため一種のフォトリーディングにおけるスキミングのような効果があることです。本を裁断してスキャンするころにはすでに高速リーディングready!になっていて、眺めているとつい自分がスキャンしてしまう(笑)ことも

でもね。。。

やっぱり問題なのですね。裁断ネックでなかなか進まず。そのうえ裁断品質も悪いのでしょっちゅうスキャナもジャムる。時間かかるし。汚いし。邪魔されるし。なんか人生無駄にしてる気になってきました。
つーわけで(最初からそうすればいいのに)ここでCARLを注文。

商品はamazonからあっという間に送られてきました。案外デカっ、というのが第一印象。
で、使ってみて目から鱗が大量にそげぶ。小さいサイズにあらかじめ分ける必要があることをこれ買ってはじめて知りました(オバカ)。そもそもが切断可能なサイズ以上の紙が入らない設計。すばらしい!(じゃない) 調べてみると糊を溶かしたり(なんか電子レンジとかつかうとか?)、カッターを使ったりする人もいるそうですが、僕は無理やり引き裂いてます。どうしても切れないときだけ、軽くカッターで傷をつけてから引き裂いてます。大抵の雑誌はそれできれいに切れます。CQの本とかだと大体60p + αくらいが目安。
で、小分けにした束を、セットしてロックして、あとはカッター部を2往復ほどするだけ。え? というくらい簡単に裁断完了。背表紙がもろっと落ちていくさまが印象的でした。裁断後の品質の高さにびっくりしつつ。なんかここまできれいに切れてしまうと、捨てるのもったいないほど(違
ぜんぜんジャムらなくなったのですね。かなりのスピードアップ。
ちなみに、ためしにNRCでもやってみたのですが、大体CARLの半分くらいなら切れるようです。公証値通り。しかしCARLの「スパッ」と感はないですし、品質もバラバラ。失敗すると元の木阿弥になってしまうのも問題です。

ところがね。。。

「やったーこれは大変なる効率アップであっという間に片付くぜー」と思っていたのですが、そううまくいかないのが世の中というもの。あっちを立てればこっちが立たず。あまりに裁断がスムーズに行くために、今度はスキャナがボトルネックになってきたのです。なにせ公証値では300dpiカラーの場合S1300は4枚/min. つまり200pなら50分!はかかってしまうわけです。しかも重なりとか判別してくれないので、毎回チェックが必要になるし、、、でそれ以上にかかります。前はちんたらちんたら裁断していたのでそれで十分だったのですが、裁断が高速化されてしまったので急激に問題になる、ってなんか何かの記憶階層の問題みたいですね。

結局。。。

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

買いましたとも。ええもちろん買いましたとも。最初からこっち買えばよかったのに;ω;

品質 S1300 S1500
カラー / グレー 300dpi、白黒600dpi相当 両面・片面 4枚/分 両面・片面 20枚/分

もうね、これですよ。これ。歯が立ちませんよね。なによこれ。赤い奴よりすごいじゃないの。ねえ。ねえ。
というわけで公証値で5倍、実際には重なりチェックもあり、少し工夫するだけでジャムも激減するので、速度向上比はそんなもんじゃないです。10倍くらい違う感じ。購入しようとしたときは「へ、へん!前のS1300も同時に駆動すればトリガーハッピー万々歳よ! べ、べつに損なんかしてないんだからネッ!」とか自分を慰めていたのですが、よく考えてみたら速度5倍、ということは、同時に動作した場合 5ページが 6ページ → 6/5倍=1.2倍。なにその誤差。まあ何千ページもスキャンするんだから確かにまったくの無意味ではないのかもですが、手間が増えて、ジャムによるチェック増加、どれがどれだかわからなくなる恐怖、とか勘定に入れたらマイナスだっつーの、で結局S1300は実家の母にあげることになりました><
あー僕はいったい何やってんだw
何せ、気持ちがいいので作業効率も最大状態。前の一ヶ月でスキャンしたページ数に2,3日で追いついてしまったことに気がついたとき、僕の目から一粒の涙が。その乾いた心と床とに染み込んでいきました。T^Tドー

今回の教訓

無駄になったもの: 大量の時間 + NRC(ホームセンターで4,500yen) + S1300 (21,000yenくらい)
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 安物買いの銭失い