ねこのばば
結構面白かった。若だんなと取り巻きの妖怪たちのお話。探偵もの? まあそういってしまえばそうナノだけれども。
ふつーはこの手の話ってインパクトの強い妖怪たちがメインとなり、内容は等閑。無理矢理な展開、ご都合主義な結論と解決、ということをしてしまいがち。しかし、この話ではあくまで妖怪たちの役所は小道具。脇役としての扱いを超えない。ちょうどベーカーストリートイレギュラーズのように、探偵の便利な助手でしかない。あくまでその枠の中で、情報収集の手段程度にしか利用されない。便利な彼らのおかげで全体のテンポが非常にキレのよいものになっている。(事件自体はそんなに重たいものではないのだけれども)気分よく読めるお話です
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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