父性

最近どうも奥さんが常に余裕が無いなあ、体調がいまいちだなあ、なんとなく動きがトロいなあ、喋りにどうも覇気が無いなあ、子供を叱っているというより怒っているなあ、とか感じるようになってきて、なんとなく僕の中では不安が多くなってきて、仕事にもかなり影響が出ていた気がする*1。でも、最終的にこういった両親の未熟さの犠牲になるのはいつも小さい子供だったりする。

日曜日、おうちの二階で家族三人でだらだらしていた。「散髪行ってきたら?」という奥さんの言葉に素直にしたがって一階に降りた。奥さんが子供を呼ぶ声が上からして、なんかしばらくゴネる子供の声。直後お子様の鳴き声が。一瞬いやな予感がしたんだけど、準備を続けていたら、ものすごい音がして、地獄の底から、というようなものすごい大泣き声が上がった。瞬間に「階段から落ちた!」と直感して手に持っていたものを全部(文字通り)放り捨てて、走っていくと鼻血だらけになった子供を奥さんが真青な顔をして抱いていた。

その後のことは良く覚えていないんだけど、後から聞いた話だと僕は、一声怒鳴った後、ものすごい勢いで子供を奪い取って鼻血を拭いたりしながら、「電話かけて!119!」「お茶汲んで!」とか指示をかけて、子供に話かけながら顎や口の中やあちこち調べたりなどしていたらしい。電話してから5分もしないうちに救急車が来てくれて(感謝です)、後は奥さんと救急隊の人にお願いして、うちの戸締りやら後片付けやらしてから、後から病院を聞いて駆けつけた。正直、片親で育った歪人間である自分の中にそんなに父性が眠っていたとは驚きだった。

まあ、幸いにも実はなんてことは無く、鼻打って顔打って血が出ただけで、一応CTとかとって異常が無いことを確認(泣いて泣いて大変だったそうだけど)したら、後は一日安静に、ということですぐに帰ってきたのだけれど、その後たくさん奥さんとお話した。

こんな風に書くと、なんか奥さんの問題のように見えてしまうかもしれないけれど、実に僕の行動にもたくさん問題があることがわかった。

続きはそのうちいろいろ書くかも。

#そういえば散髪また行き損ねてぼうぼう状態。うっとおしい。自分で切っちゃおうかな。

*1:けれども、これって逆の可能性もあるんだよね